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2018.04.11 Wednesday

「黒い土にまみれて」ルカによる福音書2:1-6

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    <聖書>

    2:1そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。 2:2これは、クレニオがシリヤの総督であった時に行われた最初の人口調査であった。 2:3人々はみな登録をするために、それぞれ自分の町へ帰って行った。 2:4ヨセフもダビデの家系であり、またその血統であったので、ガリラヤの町ナザレを出て、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。 2:5それは、すでに身重になっていたいいなづけの妻マリヤと共に、登録をするためであった。 2:6ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、 2:7初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。

    口語訳聖書(1954年版) ルカによる福音書2:1-7

     皇帝アウグストゥスから勅令が出た。ルカがこう記したのは、単にキリストが生まれた時代を限定するためだけではない。彼は、我が王はローマ皇帝ではない、と暗に語っているのだ。そして、あなたにとっての真の王は誰か、と問いかけているのである。

     

     幼子イエスは家畜小屋で生まれ、飼い葉桶を初めての寝床とした。冷たい雨に濡れた黒い土にまみれるようにして、キリストは生を受けた。

    客間には彼らのいる余地がなかったからである。」(2:7)

     生まれた時から、この世界に彼の居場所はなかったのだ。彼ほど孤独な人間はいない。後に成長されたキリストはこう語っている。

    「きつねには穴があり、空の鳥には巣がある。しかし、人の子には枕する所もない。」(9:58)

     

     ローマ皇帝と違って、幼子イエスには暖かいベットも、宮殿も、富も権力もない。しかし、この幼子イエスこそが私の王なのだと、ルカは伝えようとしている。

     幼子イエスに泊まる場所がなかったことは、世が彼を受け入れなかったこと、やがて起こる十字架の出来事を暗示している。いばらの冠は彼の王冠、紫の布は王の衣、十字架は彼の王座となった。

     幼子イエスは、既に十字架という神意をその身に帯びている。この土にまみれた幼子だけが、私の王である。

     

    久居新生教会牧師 霤朕心鄂

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